IT活用の序章:経営にITを活用する

IT活用の序章:経営にITを活用する

ITを如何に経営に活用するかは戦略的な重要課題です。しかし、ITは専門的なので社長はどうしても判断しにくい為、SIerや社内IT担当者に任せっぱなしになりがちです。

しかし、残念なことに社長の意を汲んで会社のIT化を進めることができるSEは少なく、技術的な興味に走りがちです。経営がわかるITエンジニアがIT化のポイントです。尚、中小企業のIT活用には集客WEB、業務システム、データ活用、商品開発、ビジネスモデル構築などがあります。

Excel(エクセル)を使いこなす。

社長や幹部社員は事業計画、原価計算、・・・と表計算をすることが多いので、自分自身でExcelを使いこなせるようにすることは必須条件です。Excelで結構いろんなことができますので、非常に便利なツールです。Excelは経営幹部の必須ツールです。

IT環境を見える化する。

パソコンネットワークの仕事環境は便利ですが社長からブラックボックス(死角)になっています。パソコンに向かっている社員はホームページで飲み会のお店を探したり、動画を見たり、友人とメールしたり、無料ソフトをダウンロードしたり、転職サイトを見たりしているかもしれません。

これらはウイルス感染、情報漏洩、不正コピーなどのリスクがあり経営を揺るがす大問題になりかねません。会社と社員を守るためにセキュリティ対策をすることは必須事項です。

IT部門が象牙の塔になることを防ぐ。

中小企業ではパソコンに強い人がIT担当者になっているケースが多いです。しかし、IT環境が見えなくなり、経営リスクになっている場合がみられます。会社のIT部門は経営にITを活かすことが使命ですが、経営視点でIT化を考えられるSE はなかなかいません。

中小企業のIT専任担当はパソコン操作レベルとして、外部の専門家をITシステム顧問として活用することも一考です。尚、顧問はSIerと渡り合える人材が必須条件です。

クラウドサービスやオープンソース(OSS)を活用する。

会計パッケージを使うように、クラウドサービスやオープンソースを活用することをお勧めします。クラウドサービスは手軽に使える分野に適しています。自社に技術力があればオープンソースを使ったシステムソリューソンはとても有効でコストセーブが可能です。対象となるシステム、自社の実情とリソースを考えて選択すればよいことです。

外部のIT専門家を会社のIT部門室長代理として活用する。

中小企業は優秀なIT担当者を専任で雇うだけのコストをかけられません。しかし、IT活用は必須事項です。

パソコンネットワークを導入した会社は情報漏洩のリスクにさらされています。システムインフラの専門家が必要になります。

業務システムの導入しようとしている会社は自社に専門家がいないとSIer提案がそのまま業務システムになってしまいます。成功するかは否かは会社のレベルに合った業務システムであるかどうかですから、社内に専門家が必要になります。

中小企業のIT活用は外部の専門家を使いながらIT化を進めていくことが現実的です。

振り返れば、情報システムの導入担当した時は大変でした。毎晩夜中まで仕事をしていました。ある時、帰りの電車でフラフラするのでつり革に必死に掴まって帰ってきましたら40度の熱がありました。

高熱に気がつかないほど仕事をしなければ稼働できなかったわけです。システム開発だけでも大仕事なのに、社内業務の調整(人間関係の板挟み)などで大変苦労したことを覚えています。メーカーの凄腕SEに「胃潰瘍にならないように」と言われたのをハッキリ覚えています、普通なら潰れていたでしょう(笑)。社長は任せれば結果オーライは大きな間違いです!