燻(イブシ)銀のような輝きを持つ中小企業が沢山ある
日本の中小企業には素晴らし会社がとても多い。真摯に顧客に向き合ってビジネスを営み、製品やサービスを求める顧客に誠実に日々提供している会社に私は魅力を感じる。
そのような会社は、たとえ今は、すごい技術がなくても、ユニークな製品がなくても、平凡なビジネスモデルでも、燻(イブシ)銀のように輝いていて素晴らしい。
自社のポテンシャル(可能性)に気がついていない
自分自身のポテンシャルに気が付かず、大手企業に下請けに甘んじていたり、技術や製品があっても売れずに埋もれていたり、今まで培ってきたノウハウを活かせずいたり‥と価値ある資産を眠らしていて、勿体無い限りである。
ここで、立ち止まって自社の価値を棚卸して戦略的な視点で自社を見つめると気が付かなかったことや今まで当たり前だと思っていたことが価値あることだったいうことに気づくだろう。そして、社長は今まで漠然と感じていたモヤモヤした世界が徐々にハッキリして、未来の戦略がクリアに見えてくるはずである。
社長は雑用に追われ、将来を見据えた布石が打てない
社長は目の前の実務に日々追われている。売上の確保、人事(ひとごと)の問題、資金の調達、本業(販売・製造・技術・工事・・)の実務対応、発生する問題の処理‥等と休み暇がない。
このままでよいのかと将来に不安を感じながらも、会社の将来を思っていても、考える余裕がないのが中小企業社長の実情である。こういう状況から早く脱却しないと変化する時代に後れを取ってします。ビジネスチャンスを逃し、会社の明日が無くなる。
会社が大きくなってくると、考えられないような問題が起こる
多くの中小企業が通る道だが、会社が大きくなってくると、知らないうちに会社が見えなくなる。今まで考えられないような問題が発生するようになり、社長や幹部は問題の後始末に時間を取られるようになり、ビジネスにブレーキがかかってくる。
これは会社が大きくなり、今までのやり方が限界に来ているシグナルなのに、どうしても、人材が育っていないのが原因だと考えてしまう。人が問題を起こすのでそういう結論になる分けだが、原因の本質は違う。
社長から会社が見えないから問題が起きて、悩まされる
経営が頭打ちになったり、問題に悩まされている社長の共通点は会社が見えなくなっている。簡単に言えばどんぶり経営になっている。
経営の基本的羅針盤である、事業計画や販売計画が策定されてなかったり、資金繰り表が無かったり、月次残高試算表が遅くて役に立たなかったり、商談管理がなく受注売上予想がわからなかったり、採算がドンブリだったり‥等で会社状況を計数的に把握できていない。
不思議で当たり前のことだが、これらを整備するだけで社長の感ピュータが蘇り業績が改善してくる。
時代が激変、今までと同じやり方では生き残れない
多くの会社は日々のビジネスに追われ、将来に不安を感じながら、不本意ながらも現状を良しとしているように見える。しかし、言うまでもなく、時代は今まで経験したことが無い変化が多岐にわたり劇的に起こっている。
今、会社は自社の将来を真剣に考えなければ、時代の波に呑み込まれてしまう大きなターニングポイントにいると私は思う。今までと同じやり方では生き残れない。
時代の変化を柔軟に活かせるのが中小企業なのだ
こういう時代だからこそ、足元を見ながら、知恵を出し、今まで培ってきたことを活かし、新たなビジネスを創造するチャンスである。時代の波に乗れるように、少なくとも時代に飲み込まれないように、創意工夫して生き抜いていかねばならない。それには先ず現状の悩みを改善し、良い会社にしながら、社長の描くビジョンに向かってビジネス展開することだと思う。
日本には小さくても素晴らしい会社が沢山ある。しかし、多くの会社は自分たちの持っている価値や可能性に気が付かず/分かっていても手が打てず、また目先の仕事に追われて迷走する台風のように自社の進むべき道を描けずにいる。
私はこのような会社の可能性を社長と一緒に見つけ、社長の描く未来の会社に向かって挑戦する社長のお役に立ちたいと思っている。
神楽坂コンサルティング株式会社
代表取締役 竹 内 一 郎